【ドラムスティック】スティックの折れるパターンとその対策

ドラムスティックが折れたところを見たことはありますか?

ドラムを始めて間もない人、ドラムを普段演奏しない人はあまり目にしないかと思います。

なのでライブでスティックが折れるところを見ると
「珍しいものを見た!」という気分になりますが
ドラマー当人は「どうしようどうしよう」と混乱しています。

ライブ本番で混乱して演奏がぐちゃぐちゃにならないよう
ドラマーの方はスティックが折れるパターンを学んで対策をしていきましょう。

ドラマーでない方も、なぜどのようなときに折れるかを学ぶことで
ドラムのことを知ってよりドラムを楽しめるようになっていただければ幸いです。

叩き方によって折れやすくなる部分が存在する

経年劣化もありますが
多くの場合スティックに負荷がかかりすぎて折れてしまうことが多いです。

その負荷のかかりかた=叩き方によって
スティックの折れ方が変わってきます。

スティックの折れるパターンを知り、対策を考えていきましょう。

スティックの中間~先端が斜めに裂けるように折れる

この場合はシンバルの鳴らし方が原因である可能性が高いです。

シンバルは金属でできています。
当然ですが、ドラムのヘッドよりも硬いです。

この硬いシンバルに対して垂直方向でスティックを当てると
シンバルがスティックを切るような形で
スティックに負荷がかかります。

この負荷が積み重なるとスティックの中間~先端の部分が
裂けるように折れてしまいます。

対策は、スティックをシンバルに対して斜め上から
優しく振り下ろすようにして鳴らすようにすることです。

スティックへの負荷が減り、シンバルに「切られる」ことが減ります。

なおこの折れ方はスティックの木目の入り方も影響してきます。
以下のページで折れにくいスティックの選び方を解説していますので
よろしければ参考にしてください。

スティックのちょうど中間くらいがトゲトゲした後に折れる

この場合はオープンリムショットが原因であることが多いです。

オープンリムショットとは、スネアドラムの打面とふちの金属(リム)を
同時に鳴らす演奏法のことです。
スネアの打面単独で鳴らすよりもぱきっと、大きな音を出すことができます。

リムを鳴らす部位であるスティックの中間部は
硬い金属に打ちつけられることになるので
スティックの中では大きな負荷がかかります。

そのためだんだんとスティックの表面が削られてトゲトゲするようになり
そのうちスティックが細くなって折れてしまいます。

オープンリムショットをする限りスティックへの負荷がかかり
折れやすいことは避けられません。

高くてちょっといいスティックなど、スティックの寿命を延ばしたければ
オープンリムショットを意識してしないようにしてもいいでしょう。

スティックの先端に近い部分がスティックに対して垂直方向に折れる

この場合は、スティックがのこぎりで切られたようにまっすぐ折れます。
原因は経年劣化であり、スティックに均等に負荷がかかって起きたものと考えられるため
むしろ上手く演奏できている証になります。

残念ながら対策のしようはございません。

スティックがぐらついてきたな?といった変化がございますので
折れる予兆を感じたらライブでは使用しないようにしましょう。

ライブ中に折れても代わりを用意して平常心を保つ

ライブ中に残念ながらスティックが折れてしまっても
動ぜず演奏を続けられるよう対策をとりましょう。

基本的にはスティックを飛ばしてしまったときと同じ対策でいいでしょう。

Tips

Posted by ぴんりこ